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勝負に手加減は失礼でしかない
昔みんなでテレビゲームのマリオカートをしていた時、私は7歳の娘に一切手加減せずに勝ち続けていたのですが、ある友人に「勝たせる喜びも必要。大人気ないよ」と指摘されたことがあります。
そうでしょうか?
私は未だに手加減なしなのですが、それにはちゃんとした理由があります。
勝負で手加減してもらって勝って嬉しいですか?
私は嬉しくない。
これは大人だからでしょうか?
答えはNO。
そして実際、娘に聞いたことがあります。
「手加減することはいくらだって出来るけど、それで勝って嬉しい?ママはいつも全力で勝負する代わりに、勝てる技術をあなたにすべて教えると約束する」
すると娘はこう言いました。
「手加減してもらって勝っても何も嬉しくない。本気で勝負して勝てたときが嬉しい」
ここ先は、あくまで自分の娘に確認してからの見解になります。
ご自身のお子さんに関しては、お子さん美味しを確認にしてから実行されることをおすすめします。
ここまでで、お察しの方もいらっしゃると思いますが、個々それぞれの児童の内面があるので一概にコレが答えという教育方針はありません。
大人としての自分に置き換えたり、私の娘の性格を考慮した上での記事になりますのでご理解いただいた上で読み勧めていただけると幸いです。
本気で勝負することの意味
本気で勝負すると何が起こるのかと言うと下記のようになるのですが
- 本気の大人との勝負に慣れているから、同じ年の子たちに負けない。
- 絶対的に勝てないと知ると、その相手を認めるので技術を聞き入れて学んでくれる。(人にも教えられるようになる)
- 負けても立ち向かえる、めげない力を身につける。
これらを1つずつ考えていきましょう。
【本気の大人との勝負に慣れているから、同じ年の子たちに負けない】
いつも大人と本気の勝負をしていると、それが当たり前になるので同じ年くらいの子どもたちには負けなくなります。
その証拠に、娘は小学校2年生での初めてのかるた大会で余裕の1位を獲得しました。
私は手加減せず勝負の日々を送っていたのです。「もういい!」と、娘が泣いたことだってあります。
その度に「手加減して勝っても嬉しくないんだよね?」と話し合い、勝つ技術を教えてきました。
ある日私に勝ったのですが、私も娘も本気で喜んだのを覚えています。
これだけしてきたら、子どもたちに負けないのは当然ですが、1番は努力した娘の成果です。
【絶対的に勝てないと知ると、その相手を認めるので技術を聞き入れて学んでくれる(人にも教えられるようになる)】
人は絶対的な力の差には抗おうとせず、勝てない相手の言うことを聞くものです。
逆に言うと、勝てる相手の話などは耳には入りません。
「自分よりできないくせに、何を偉そうに」という気持ちになってしまうからなのです。
子どもを育てたかったら、圧倒的な力の差を付けなくてはなりません。
実は、私一人でかるたの練習をしていたこともあります。
もちろん「いつかこの人に勝ってやる」という気持ちで技術を聞いてくれるわけですが、親としては嬉しい限り。
【負けても立ち向かえる、めげない力を身に着ける】
子どもだって、負けたら悔しいのです。
でも勝ちたいから、また向かってくる。
でも勝てなくて「どうしたら上手になるの?」と聞いてきます。
それが大切なんだ。勝ち方を聞く姿勢ができる。
そして何度もまた繰り返して、泣いたり怒ったりしながら強くなっていくのですが、立ち向かう度にめげない強さを身に着けているのですね。
ではここからは、してはいけないことを最後に考えてみましょう。
勝つだけでは心は育たない
負けた時「もう二度と勝負したくない」という相手がいませんでしたか?
その行いをしてしまっては、子どもとの信頼関係はなくなってしまいます。
では下記にあげて考えていきましょう。
- 勝って偉そうにしたり、落ち込むような言葉を投げかける。
- 勝てる方法を正確に教えない。
- 子どもが勝てた時に一緒に喜ばない。
【勝って偉そうにしたり、落ち込むような言葉を投げかける】
ただでさえ負けて落ち込んでいる相手に、偉そうにしたりバカにしたような言葉をかけるのはいいことでありません。
「ほらやっぱり負けた」「あんたには才能がないんだよ」「勝てるわけない」
悲しいですが、こういった言葉をかけている親御さんは多く感じます。
「今度は頑張ろう!」とか、少しでも上達していたなら「前より上手になってるよ頑張れ!」
と言われたほうがやる気になると思いませんか?
【勝てる方法を正確に教えない】
勝負中に、子どもがなぜ勝てないのかを観察し勝てる方法を研究するのが親の愛だと私は思います。
「どうしたら、娘が私に勝つことができる」のかを考えながらいつも勝負しています。
自分で学ぶことも大切ですが、教えられて掴む技術だって大切です。
【子どもが勝てた時に一緒に喜ばない】
せっかく頑張ってやっと勝てたのに、一緒に喜んでくれないなんて悲しすぎる。
「よく頑張ったね!ママも嬉しい!」
この言葉が、どれだけ子どもの心に響くかは、ご説明するまでもなく、ご自身の目で確かめられると思います。
先日、娘に本気でオセロ負けました。負けることが嬉しいなんて親の特権ですね。