摂食障害(拒食、過食)の治療には信頼関係〜原因のほとんどが真面目で良い子〜

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目次

摂食障害の原因の多くは親子関係のストレス

令和元年8月現在での情報になりますので、医学の見解が変化することをご了承ください。

拒食や過食というのはよく知られている摂食障害ですよね。

【拒食の症状】

・痩せているのにまだ足りないと過度なダイエットをする(標準体重85%以下)

・月経が最低3回は無月経

・太ることへの異常な恐怖

【過食の症状】

・短時間に大量に食べる。

・太ることを防ぐために嘔吐したり下剤を乱用する。

上記が主な症状なのですが、発症年齢は拒食の場合10歳から30歳の間に多く、13歳から急激に発症頻度が上がるります。

女性に多く見られ、男性の発症者に比べて10〜20倍にもなるのです。

発症のきっかけとなるのはダイエットが多く、元々は手のかからないとてもいい子という特徴があるります。

周囲の評価が高いのにもかかわらず自己評価が低いのが特徴なのですが、思春期においての人生のつまずきから自己を取り戻すためにダイエットというものに依存していくのです。

痩せ型の患者の多くが、負けず嫌い、潔癖な性格、何事も熱心に行う強迫観念がみられます。

つまり完璧主義者の傾向です。

どれも母親に合わせて無理をして生きてきた背景がほとんどを占める。

実は摂食障害の死亡率は5〜15%と精神疾患の中でも非常に高いのです。

「思春期だからダイエットしたいのね」くらいに思っていると、死に至ることも多くあるので注意が必要です。

治療法

・薬物療法

・精神療法

上記の2つのアプローチが欠かせません。

精神面でいちばん大切なことは親子の「信頼関係」を築くこと。

人間関係においても信頼関係は最も重要な位置を占めるのと同じく、信頼関係がなければどんな言葉をかけても伝わらないのです。

自分の娘が摂食障害になってしまった場合、認めたくなくても今までの育児が過剰に厳しくなかったか、子どもの気持ちを押さえつけていなかったか。を今一度考え自分の言動を見直す必要があります。

信頼関係構築後に「日常生活に、支障をきたさないように気をつけること」「死に至らないように健康を保つことが大切なことであって、体重をもとに戻すことが大切ではない」ということを伝える過程に入ります。

自分自身が摂食障害の場合、信頼できる医師を見つけ治療しながら、親が上記のような人物であると自覚がある場合には病態が良くなるまで距離をおいて付き合う必要があります。

もしくは、今までの抑えていた自分の辛さや改善してほしいことを告げるのも1つの治療になるかもしれませんが、「それが言えるのなら、ここまでの症状にはならなかった。」ということも多く、その行動には細心の注意が必要です。

そのためにも、信頼できる医師や友人に頼ることは悪いことではありませんし、真面目な性格上頼ることに関して違和感があるとは思いますが、人と人は支え合いであって、大切な人が困ったときには自分の気持ちに余裕がある時に支えてあげたら良いのではないでしょうか。

私も真面目な性格で、人に頼ることが悪いことだと思って生きてきた時期が長いのですが、自分が周りの人を支えたいと思っているように、私を大切に思ってくれている人も私を支えたいと思ってくれているんだと知って、適度に甘えることができるようになってきました。

目の前にあなたが居たとしたら、「今までずっと頑張ってきたんだから、もうそろそろ人に頼ったっていいのではないでしょうか?」

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