「信用」と「信頼」・「尊敬」と「尊重」の違い【知れば人間関係がうまくいく】

目次

「尊敬」と「尊重」の違い

あなたは尊敬と尊重の違いを説明できますか?

私たち人間は、相互信頼と相互尊敬を大切にしながら生きていくとことは、大きな幸せに繋がる大切なことです。

尊敬と尊重とは

尊重

・相手を自分より劣っている存在としその上で相手を認める。

尊敬

・相手も自分と同じ価値のある人間とし認める。

尊敬とは、相手が存在しているだけで重んじるに値する存在と認めることです。

自分から見て「能力が低い」「いうことを聞かない」「懐かない」「健康でない」という相手でも、人としての価値は同等であるということ。

こうしてきちんと意味を理解すると、尊敬はとても難しく感じるかもしれませんよね。

実は、難しく考えているのは自分自身なのです。

尊重から尊敬への切り替えた考えは、今すぐにでも可能です。

そうしていく方法を書いていきますね。

「信用」と「信頼」の違い

【信用(条件付き)】

・自分にとって相手が利益のある行為をした時に信じること。

・基本的には信じてはいないが、現実として自分に相手が利益を与えた時のみ初めて信じるということ。

信用取引という言葉は、銀行から始まったのですが、ビジネス社会において、契約の決め手となるのは信用ですよね。

今までの相手の会社の実績や、今後自社に与える利益の確立により契約書を通じて取引する。

物理的であったり、利益不利益が発生する際に用いられる言葉です。

これを家族間、恋人関係、友人関係、つまりは人間関係で重んじるということは誠実な関係と言えるのでしょうか?

 

【信頼(無条件)】

・相手が不適切な行動をしても、人格は否定しない。

・その行いは悪意からではなく、学べば改善できるという可能性を信じ続ける。

信頼というのは「何かをしてくれたから」生まれるものではないのですね。

信頼し続けるというのは、とても根気がいる上に大きな裏切りにあうこともあります。

平気で人を裏切ったり悲しませる人もいます。

例えば、母親というのは子どもを無条件に信頼します。

過去の実績などがなくても信頼関係があるから守っていくのですよね。

子ども側もそうです。生まれてからすぐ、親を信頼しています。そして愛しています。

これが信頼関係です。

そこには利益不利益は関係ありません。

何があっても恨まない。愛する覚悟です。

信用のように、増えたりなくなったりしていかないもので尚且、未来への気持ち。

自分をしっかりと持ち、他者に依存せず「自分の行動は自分の責任である」という認識のもとで他者を信頼し続ければ、相手もそれに応えるようになっていく可能性が高まります。

信頼の2つの概念をきちんと理解すれば、永遠に他者を勇気付けられるのですね。

永遠に他者を勇気付けられるということは、自分のことも永遠に勇気づけられます。

「言葉」と「想い」はブーメランで、自分に返ってくると決まっているからなのです。

子どもであれば、いたずらしたり非行に走ることもあるかもしれません。

パートナーが浮気してしまうかも。

友人が道を踏み外してしまうかも。

しかし、その行為1つで裏切りと決めつけ、勇気づけをせずに切り離すのは信用を基にしているからなのですね。

自分だって道を踏み外したり、不適切なことをしてしまうことだってあるはずです。

その時にも揺るぎない信頼を持って勇気ずけてくれる人がいるのと批判して離れていく人ばかりだったら、あなたはどちらがいいでしょうか?

人への行いや思想は、いずれどんな形であれ自分に返ってきます。

してしまった過去の行為に注目し批判しても、誰にとってもいいことはありません。

いくら過去の解説をみなでしたところで、解決にはならないことを忘れないでほしい。

過去に注目してしまうのは信用関係であったから。信用は貯金のように増えたり減ったりします。

人間関係において大切なのは「どこから(過去)」ではなく「どこへ(みらい)」それだけでいいんのではないでしょうか。

ここからは、よく間違えられる「支配」と「信頼」の違いについて書いていきます。

支配と信頼を間違えてはいけない

2つの質問に「はい」か「いいえ」で答えて下さい。

第一の質問
1、あなたはいうことを聞かない子どもを叱りますか?
2、あなたは目上の人を叱りますか?

 

1でも2でも「いいえ」と答えたあなたは

「人間関係を諦めてい」るか、「人間関係は横の関係だと平等に捉えているか」のどちらかになります。

・人間関係を諦めるというのは、他者に興味がないか、あなたの心がくじけている状態ということになります。

このブログを見てくれているということは、他者との人間関係を完全に諦めてはいないのではないでしょうか?

・子どもにも大人にも平等に叱らずに、話し合いをしているあなたは人間は皆平等であり、信頼関係は平等な話し合いや思いやりあってこそ生まれるものだと理解しているはずです。

 

1でも2「はい」と答えたあなたは、

「他者は皆自分より下であると思ってい」るか、「その人のためには、絶対的にそうすべき」だと思っているはずです。

・あなたは自分が周りの誰よりも長けていて「自分の言うことは絶対的に正しいので聞くべき」だと思っていませんか?

・もしくは正義感がとても強く「自分が、正しいことを人に教えてあげている」そう思ってないでしょうか?

 

1では「はい」2では「いいえ」と答えたあなたは、

人の関係は「上下関係」でできていると思っていませんか?

・小さく弱いものには叱ることができるのに、年上や地位が高い人には叱れないのはあなたの中で人間の順位を決めているからと言う他にありません。

 

今度は逆の立場で考えてみてください。

また質問です。

今からお伝えする中で、あなたが一番信頼できそうな人は誰ですか?

そして一番信頼できないのは誰か考えてみてください。

1、頭ごなしにあなたに怒り、話し合いもせずに従わせようとする人。

2、誰に対しても怒らず、常に相手の言い分も聞き話し合いで解決している人。

3、あなたには怒るのに自分より年上の人には何も言わない人。

今このブログを読んでくだっさっているほぼ全員が、「2の人を一番信頼できそうだ」と答えるのではないでしょうか。

これが、横の関係で人を見て、人の立場に立ち「優しく教える」事ができる人が信頼される証拠です。

ここからは、「叱ること」と「話し合いをすること」で得られる効果の違いについて書いていきますね。

 

叱ることで得る効果

・すぐに言うことを聞かせることができる。

・相手は意味をわかっていないので持続力がない。

・信頼関係はどんどんなくなり相手の心は離れていく。

相手が、すぐに言うことを聞けば楽ですよね。

それは根本的な解決ではありません。

叱ることで得られるものは、一時的な支配のみです。

一方、話し合いをすることで得られる効果を書いていきます。

 

話し合いをすることで得る効果

・時間がかかるので、相手が納得するまでは変わらない。

・意味を理解した相手は行動を変え持続力は本人次第だが、次の納得のいく理論が見つかるまで長い。

・信頼関係は話すごとに大きくなる。

根本的な解決には、どんな物事も時間がかかるものです。

しかし、一度納得したらなかなか揺らぐことはありません。

話し合いで得られるものは、大きな信頼です。

支配と信頼は全く違います。

支配でできた関係は、支配を始めた時点から信頼関係は腐敗しだし、いつか大きな音を立て2度と戻れないほど壊れていく。

信頼関係は簡単には築けません。しかし一度できた信頼関係はとても頑丈なものとなります。

支配的な人の思考の中には、他者との間に信用が必要不可欠です。

平等に横の関係を築ける人は、他者との間には無条件の信頼があります。

まとめ
「条件付きの信用」をすれば、いずれ相手も「条件付きの信用」しかしなくなる。
「無条件の信頼」ができれば、いずれ相手も「無条件の信頼」ができるようになり、お互いに認め合い勇気づけ会える関係になれる。