見た目は入れ物でしかない
私は、見た目で人間を選んだり判断しません。
確かに性格の良し悪しは顔に出るので大切な判断基準としていますが、顔の作りに関しては気にしたこともありませんでした。
しかし、この世の中、見た目で判断する人が多く存在することを知りました。
今回は、見た目で選ぶことの危険についてお話します。
化粧品業界では当たり前の話らしいのですが、中身の値段などは売値の10分の1以下。
「水のようなもの」だと化粧品業界に務める友人が話していました。
そして製品化する際に1番大切なのが「パッケージ」だそうです。
売値のほとんどがパッケージ代金に消えているそうです。
なぜなら「女性は化粧品を買う際に、見た目の可愛さで選ぶ人がとても多い」という理由から。
本来の目的はパッケージではなく、中身の成分のはずなのに忘れてしまうのですね。
これほど人は、見た目の美しさに翻弄され大切な物を見失うのですね。
ある女性が、私に記事をまるまるコピーした文章を自分のブログにアップしていたのですが、彼女はメイクアップアーティストで、私の記事の1部分を勝手に変更して載せていたのです。
文章は載せませんが、とても汚い言葉で書き換えられていました。
美容業界とは、美を追求するものであり言葉でも綺麗でいるべきだと思うのですが、現実は内面が磨かれていない方が多くとても悲しく思います。
外見の美しさを教えることができても内面の磨き方は教えられないのは、外見ばかりにとらわれている結果です。
人を上から目線でバカにしたり、人の容姿をけなすような人に大切な物は見えないし本当の美しさは手に入りません。
なぜ見た目に執着するのかというと、自分の中身に自信がない現れです。
中身のない化粧品と同じ。
性格や人間性で勝負できないから、他者から見たら異常なくらい見た目に固執するのです。
自分の中身に自信があったら、見た目に固執する必要はないですからね。適度に調節できます。
これは、財力や地位を振りかざす人も同じく、中身に自信がないのでお金や地位で引き寄せようとするのと同じです。
面食い=入れ物だけが美しく中身のない化粧水を買うのと同じ。
この意味とは、人間性などは見た目に比例しないってことなのです。
太っている人を馬鹿にする人もいますが、生まれつき痩せることができないご病気の方だっています。
痩せているのが美しいと認めている国は、アジア圏のみです。
生まれつき顔が普通ではなかった人もいます。
そんな人達に綺麗な心が備わっていないと誰も言えないはずです。
誰だって美しくいたいし向上したい。その気持は私だって同じですが、本当に大切なことは見た目の美しさではありません。
見た目の美しさにとらわれていると、老いた時に大変なことにもなります。
老いて容姿が劣化していく事への恐怖。そして見た目にとらわれていた人生での人間関係はあっさりと崩れ去るのですから。
見た目にとらわれて肝心の中身の質を見逃すなんて、とてももったいないことだと思います。
世界の統計では、自分の容姿に満足できていない人口が1番多いのが日本だそう。
それほどに日本という国の人は見た目にこだわっていて、ハードル基準も高いということですね。
見た目の本当の美しさとは「積み重ねてきた生き方」でしか表すことができません。
それを見抜くには、自分自身も生き方で美しくなるほかに方法ありません。
ある漫画で男の子が言っていたのですが「顔なんかさ、骨についた肉の付き方だろ」そう言って、見た目に自信のない女の子に告白しました。
私はこの言葉を一生忘れないと思います。
だってそのとおりじゃないですか。
見た目は、大切な中身を入れる入れ物でしかないんだもの。
ここでお話している容姿とは、体や顔の作りを指します。
容姿向上のために努力している人を批判しているわけではありません。
私自身、洋服が大好きなので容姿には気を使っていますし、普段美のためにしていることを人に話すと「そんなにしてるの?!」と言われるくらいです。
しかしその努力を踏まえても、中身の努力には到底かなわないっていつも思うのです。
神様から授かったもの、つまり自分の力で手にしていないものよりも自分自身で作り上げてきた人間性が魅力的なのって容姿なんか取るに足らないものだと思います。