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相手に気持ちが伝わらない理由
本日のお悩みはこちらです!
私がこういった相談を受けた時に、返答する言葉があるのですが
ということが多いのです。
この言葉が出るのには理由があります。
動画版⬇
まず、気持ちが伝わらない理由として下記があげられます。
- 気の使いすぎ。
- 怒りや悲しみから素直に伝えることができていない。
- 相手との心の距離が空きすぎていたり、相手に理解力がない。
- 言語化能力不足
1つずつ考えていきましょう。
【気の使いすぎ】
相手が恋人やパートナー、お子さんだった場合、自分でも気がつかずに「気を使いすぎている」ことがあります。
「嫌われたくない」「傷つけすぎるのではないか」「怒らせるかもしれない」
などの理由から、自分の気持ちを抑えすぎていたり本心が伝わらない言葉に変換しているケースですね。
【怒りや悲しみから素直に伝えることができていない】
自分の感情に振り回されている場合、素直に伝えられていないことが多いのですが、その背景には
という気持ちが強すぎて、相手の言動に無関心になってしまっています。
怒っている人の言葉を聞きたいと思う人は、誰もいないですよね。
話し合いや相手に自分の気持ちを上手く伝えるには、感情的になった支離滅裂な言葉では伝わりません。
冷静になってから、伝える方法をさぐらなくてはならないのですね。
相手との心の距離が空きすぎていたり、相手に理解力がない。
心の距離は、修復していくしかありません。
相手に理解力がない場合は、その1個手前の段階の話を戻して相手が理解できるところから話すことで理解が深まるケースも多く存在します。
1つ前の段階に戻すのはどういうことかというと
を相手が理解できず、できない場合だったとしたら。
1つ前に戻って
という説明が必要になります。
育児でも、生まれたばかりの子に「歩く」はできないし、理解もできません。
その一個手前の「立つ」ことから教えなくてはいけませんよね。立つことができて初めて、歩くことへの段階へ行けます。
大人も、ココロの段階があるから、その人をよく観察して、その人が理解できる段階から説明しなくては伝わらないのですね。
【言語化能力不足】
あまり、話すのが得意ではない場合、言葉のチョイスを間違えたりしてしまうことも多く、さらには言葉足らずで誤解されることも多く悩んでいる方がいます。
主語が抜けていたり、話が急に違う方向へ飛んでしまったり。
言語化は、とにかく人と接して言葉を伝え合う練習をすることで上達していきます。
上手に話せる人と、お話してみることで自分には何が足りないのかがわかったりします。
練習していけば、誰にでも出来ることなのですね。
文章を書いている私も、実は主語が抜けたり、話が飛んでしまって話すことがとても下手でした。
沢山の人と交流して練習しました!
自分の本心を知るための方法
本当に伝えたい言葉を選んでいるか、確認する方法として「本人に伝えた言葉」と「相談者に伝えた言葉」を比べると、よくわかると思います。
そこで、本心は相談者に伝えた内容のほうが、自分の素直な気持ちに近いということに気がつくはずです。
どういうことかというと、伝えたい本人への言葉は「感情」が入っていて、うまく伝えられないのに対し、相談者に気持ちを伝えた時には「冷静」な、自分の気持ちを表現できていることの方が多いからなのです。
発表会の経験は学生の時にあると思うけど、練習では失敗してもいいからリラックスしていたはず。
本番では緊張や心が高ぶって、練習の時のような冷静な状態ではない。
その原理と似ているのです。
なので、相談者に話した言葉は、冷静で客観的に心の整理ができる場合が多いのです。
その言葉こそ、素直で相手に伝わりやすい言葉。
または、文章にして自分で読んで見ることも自分の本心を知るためには有効ですよ。
執筆家が、よく使う手法として「一度寝かせてから、読み返して推考する」というものがあるのですが、文章を書いた直後は気持ちが高ぶっているから冷静に判断できていないことが多いため、寝かせてから確認するのですね。
寝かせることで、客観的に自分の言葉を見つめ直すことも出来るし、寝かせた時間分、気持ちも落ち着いていることのほうが多く客観的に判断ができるのです。
その手法を使って、伝える言葉を整理するのもおすすめです。
素直な気持ちを相手に伝える方法
ありのまま素直に伝える。
以上です。
親友が昔、私にかけてくれた言葉に
と言ってくれたのだけど、この言葉には私も同意見です。
どんなに巧みな話術でも、巧妙な内容でも素直な言葉には、かなわないと思います。
感情的になってはいけないとお話しましたが、相手が自分にあまりに不誠実なことをした場合は怒りの感情や悲しみを素直に伝えたって構わないと思います。
そうしなくては、怒りや悲しみが伝わらない人もいるのが事実なのです。
しかし感情を顕にしている分、言葉は冷静なものを選ばなくてはいけません。
うっかり、相手が傷つくような建設的ではない言葉を言わないように注意が必要です。
素直に話しても、すぐに相手が理解してくれるかわかりません。
相手も、気持ちを受け止めて冷静に考える時間が必要だということを忘れないでほしいです。
では、ここからは相手の気持ちに寄り添う方法を考えましょう。
共感とは相手に合わせることではない
「共感」=「受容」であり人に合わせることではありません。
意外と知られていない、本当の共感。
相手の気持を理解できていないのに「わかるよ」「うんうん」というのは、共感ではないのですね。
理解していないのに頷くというのは、相手に失礼なことでもあります。
では、本当の共感とは
共感=受容=信頼関係
なのですが、受容とは相手の感情を受け止めるということなのです。
受け止めるためのは、できるだけ想像力を働かせ相手の立場に立ち「悲しみ」「怒り」「喜び」の感覚を一時的に自分に取り入れることになります。
とはいえ、本人に起こった出来事と全く同じ感情になることなどは不可能ですが、ここで「自分の想像力をどれだけ発揮できるか」が鍵になってきます。
そして、共感には傾聴が大切です。傾聴できなければ、想像力を働かせて共感はできません。
共感能力を上げるためには「想像力を徹底的に鍛える」「人の話を最後まで真剣に聞く」必要があります。
どうして、こんなに共感が必要なのかというと、
人には感情があります。感情を無視した状態で、客観的に機械的な言葉をかけられても受け入れてもらえないのですね。
自分の気持を本当の意味で理解してくれた人に対してだけ、人は本当の意味で心を開くもの。
その信頼関係なくして、カウンセリングは成立しません。
これは、カウンセリングだけではないのです。
例えば
大好きな人と破局してしまったとします。
これから、すべきことは「前を向き、新しい出会いに向けて歩き出す」ことなのは建設的な話だけど、いきなり言われても、すぐに受け入れられないですよね?
まずは今はまだそんな気持ちになれず、この悲しみを理解してほしいと思うのではありませんか?
人が前に進むためには、段階が必要です。
その段階は人それぞれなのですが、それを理解するためにも共感という想像力は大切なのです。
よく、共感ということを間違えて理解している人もいるのですが、共感とは、自分の気持を曲げて理解しているふりをすることではありません。
たとえ間違った行いをしてしまったとしても、そこに後悔による悲しみがある場合。
その悲しみに共感するということです。
間違った行いを肯定することとは、全く違います。
例えば、あなたが寂しさのあまりパートナーが居るのに浮気してしまったとして、その行いを後悔していたとします。
これは確かに正論です。浮気は人の心を傷つける。
でも、その前には寂しかった背景や、今は自分自身でいけないことをしたことを後悔しているのが伺えます。
その上で悲しんでいるのなら、まずは後悔して悲しんでいる気持ちや寂しかった気持ちを理解してほしいものではないでしょうか。
学校の先生のように、いつも正しい正論だけを言うのであれば、機械にインプットさせて家に1台置いておけばいいと思います。
人は弱くて当然だと思います。
私も、むっちゃ弱い。
その弱さで向き合った出来事への悲しみや怒りを、その人の立場になっていろんな視点になり共感すると、見えていなかったものが見えてきたり、段階が見えてくるのです。
人間関係の全てにおいて、共感なくして信頼関係の構築は不可能だと思います。
共感とは「出来事の内容」に共感するのではなく、その「出来事によって起こった感情」に共感し寄り添うということではないでしょうか。
なので共感から始めないことには、どうしたって前に進めません。
上辺で理解したふりをしても、人間同士って気が付くものです。
子育てでも、パートナーとの関係でも、友人との関係でもこれは変わりません。
想像力を育むと共感性もそうですが、人に優しくなれるんのです。
共感というのができるようになればなるほど、諸刃の剣のように自分が傷つくことも多々あります。
自分のことのように思えるのだから、当然のことですよね。
でも、それも乗り越えられるようになります。
乗り越えるとどうなるのかと言うと、いつでも人に優しい感情を持ち、自分に対しても優しくなれるようになります。
相手にも、自分が諸刃でも気持ちを受け止めたという事実は伝わっています。
自分の痛みを、自分のことのように一緒に受け止めてくれて理解してくれる人ってそれだけで嬉しいのではないでしょうか?
共感による信頼関係を作った後は、お互いに素直に気持も話せるようになり、信頼関係が成立しているので愛を持って発言した言葉をお互いに疑いなく受け入れられるようになります。
信頼関係を構築せずに自分の意見を押し付けたり、相手の立場に立っていないのにアドバイスをすると相手の心を傷つけてい、2度と心を開いてくれないかもしれません。
その過程を飛ばしてしまう方が多いのですが、結果を急ぐ前に信頼関係を相手の立場になって構築できたかどうかを立ち止まって考えてみると気がつくことができます。
さあ、今日も想像力を鍛えにいってきます!
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