目次
なぜイライラするの?
なぜ人は怒るのでしょうか?
その答えはたった一つ。
自分の思い通りにならないから。
そんなことないですか?
では、具体的な例をあげていきますね。
「子どもが遊びながらご飯を食べないので叱った」
その人の言い分はこう。「子どものために叱った」
ご飯を食べなかったら、困るのは誰でしょうか?
食べなかった子ども本人ですよね。
長々と食べて親が迷惑するのであれば、時間を決め下げてしまえばいいのです。
「遊びながら食べられるのは、せっかく頑張って作ったのに悲しいからもう下げてしまうね」
そう冷静に子どもに伝えればいいと思いませんか?
その子どもは、食べることを望んでいないからそうしないのです。
もしくは、食べなかったらどうなっていくのかを知らないのかもしれませんね。
それを怒鳴りつけても子どもの理解にはならないのです。
ただ何度も繰り返すだけ。
親の目的の中に「子どもが大きくなった時に恥ずかしい思いをさせたら可哀想だ」
叱りつけるという作業は必要でしょうか?
そうする親の多くが「一つずつ説明することが面倒だから」
だと思うし、本質すら理解していないのかもしれません。
大人だって、理由もちゃんと説明されずに怒鳴られて納得できません。
むしろ心は離れるますよね。
この人は、話し合いができない人なのだと。
そもそも叱るも怒るも同じことだと思います。
二つに共通しているのは威圧的で支配的であること。
そして考えてみてください。
目上の人に叱ったり怒鳴ったりしますか?
しないですよね。
それが答え。
支配的で威圧的であることを教えるということは、人間の上下関係という未熟なシステムを教えているにすぎないのです。
人間関係は信頼でのみ成り立つ。
信頼関係がない相手とは、一緒にいたくないですよね?
上下関係というのは信頼関係を壊すものなのです。支配的、威圧的な相手と信頼関係は育めないからです。
素直に気持ちを打ち明けられないのですね。
怒りという感情に自分自身の体が支配されてるのは、とっても嫌なことです。
感情に支配されるのではなく感情を支配し使いこなすのは自分自身です。
本来の目的は何かを、大人がよく考える必要があると思います。
怒りを捨て話し合うことの大切さ
では、こういった例をあげてみましょう。
いつも子供は綺麗に食べられないけれど、今日初めて綺麗に食べられたので一緒に喜んだ。
うまく食べられない間は、なんども説明したり励ましていた。
なんども失敗する人間を暖かく見守り、一緒に学び、励ましの声をかけ続けるのは簡単ではありません。
目的を明確にし、自分の感情のコントロールをできるようにならなければならないのです。
人間の心理は一度納得し理解したことは、次に新しく納得できる理由が見つかるまでなかなか変わらないものです。
それは誰かに強制されているからではなく、自発的に行なっているからなのですね。
できなかったことを怒鳴られやり方もわからない人間と
できない時には励まされ、一緒に学んでもらえる人がいて、できた時には一緒に喜んでもらえる人がいる人間と
どちらが自分で考え自立し前向きに生きていけると思いますか?
イライラを抑えるためのトレーニングとして、怒りの感情が起こった時に、思い通りにならないから怒っている自分を認める作業が不可欠になります。
それに慣れてきたら、思い通りにならなかった出来事は何かを逃げずに考え抜くこと。
子を持つ親として私にも感情を抑えないで伝える時があります。
それは娘が危ないことをした時と、人の心や体を傷つけようとした、または傷つけてしまった時。
その時だけは、声を荒げたり泣くこともあります。
それはなぜか?取り返しがつかなくなるかもしれない恐怖。
そんな時の、第1の説明としてこう言っています。
娘が車道に出ようとした時でした
「ママは危ないことをしてあなたが死んでしまっていなくなってしまうことが悲しいの。もしもあなたが死んでも構わないと思う日が来たとしてもママは変わらず全力で止める。これはママの勝手なわがままで今こうしている。失いたくない。お願いだからやめてほしい」
親も人間なのですよね。
心が未熟なまま、年だけを重ねていく人もいます。
しかし何かを始めるということに遅いということはないと思うのです。
今から感情をコントロールし、学んでいくことは誰にだって平等にあるのですね。
では具体的に、怒りの感情のコントロール法についてお話ししていきますね。
人は感情の奴隷ではない
今まで怒りの感情について考えた記事がいくつかあったのですが、今回はステップ分けをしてコントロールする方法を考えてみました。
先に、これらの記事をご覧になったことのない方は一度目を通されることをお勧めします。
感情をコントロールするための4つのステップ
【1、今自分は感情を使って何を達成しようとしているのか?】
例
子供に怒りながら「おもちゃを片付けなさい」
目的
後片付け。
【2、感情を使うと要求が通るのか。そして感情を使って通した要求は両者共に満足なのか】
次は、感情を使って要求を通した過去を思い出し
「感情を使って要求を通したことで自分は心から嬉しかったのか」
「相手は納得して気持ちよく要求を受けたのか」
と、自分に問いかけてみてください。
【3、深呼吸する。または一度その場から離れる】
興奮状態とは気持ちが先ではなく身体の反応が先なのです。
深呼吸することで、身体的に興奮した身体を落ち着かせましょう。
または一度相手に「少し待っていてほしい」と言ってその場を少し離れ環境を変え
「感情的になってしまうことがあっても、私は自分で自分の感情をコントロールすることができる」と自分に声かけしてみてほしいのです。
【4、冷静に相手に理解してもらえる伝え方を考える】
ここまできたらあと少し。
「相手が心地よく、自分の要求もきちんと伝えられる言い方は何か」を考えてみてください。
人は、命令口調で心良く受け止める人はいません。
お願い口調だったり、冷静な態度が人の心を動かします。
このステップをなんども繰り返すことで、感情のコントロールができるようになっていく。
どんなに言い方や態度を変えても、要求を受け入れてもらえないこともありますよね。
相手も人間なので選ぶ権利があること、通らなかった時に感情にまた振り回されないこと。
を心がけ、素敵な人間関係を築いてくださいね。