目次
遂にクライマックスへ!
今回のお題はこちらです!
【家族の呪縛から抜け出した男女(大島凪)(我門慎二)遊び人の本気の出し方(安良城ゴン)】
凪のお暇もついに残り2話となりました。
今回は、それぞれが本気を出したお話になっていましたよ。
突然上京してきた 凪 (黒木華) の母・夕 (片平なぎさ) に、凪の婚約者と言ってしまった 慎二 (高橋一生)。その流れであれよあれよという間に、大島家と我聞家の両家顔合わせをすることになってしまい、今さら本当のことを言えない状況に。あとに引けなくなった2人は…。
一方で、アパートの共有スペースで、龍子 (市川実日子)、緑 (三田佳子)、みすず (吉田羊)、うらら (白鳥玉季) から凪と結婚したいためにわざと嘘をついたのではないかと疑われる慎二。ゴン (中村倫也) は凪と慎二の姿を見て、今までに感じた事がない憤りを感じていた。お暇が終了し、ゴンの部屋を去ろうとする慎二に、ゴンはある言葉を投げかける。そして…
では凪ちゃんの心理から考えていきますよ。
家族の呪縛から抜け出した女の子(大島凪)
凪ちゃんは「そんなみっともない髪」と言われれば髪をストレートにし、コインランドリー経営の資金もお母さんに渡してしまいました。
そんな中、慎二くんと偽りの結婚話になった凪ちゃんは、嘘に嘘を塗り重ねて遂に顔合わせの会場に。
そこで慎二くんの家族のことも知り、自分と同じだということに気がつく。
そして、こうお母さんに初めて告げた。
「お母さんが嫌い。外ではいい人ぶるとこ、期待するとこ、人にはいい顔するとこ。お母さん可哀想。1人だから。だから私が必要なんだよね。でも私お母さんのためには生きられない。期待に応えられなくてごめん。みっともない自分の方が私生きてて楽しいの」
「空気読むのやめよう」としん慎二くんに伝え二人は会場を後にしました。
なぜ、凪ちゃんはお母さんに言えたのでしょうか?
凪のお暇が始まってから、凪ちゃんはたくさんの温かい人達に出会い、自分の心を確立させようとしてきました。
最後に卒業しなくてはならない母を目の前にして、凪ちゃんは2つのことが同時に起こったのではないでしょうか。
- 今まで支えてくれた人たちから学んだ勇気によっての行動。
- その中でもずっと助けてくれていた慎二くんが自分と同じだと気が付き、自分を信頼できる人に投影することで自分自身が同士なくてはならないかを知った。
では1から考えていきましょう。
【今まで支えてくれた人たちから学んだ勇気によっての行動】
子どもは母親から卒業する時に、必ずなくてはならないものがあります。
それは母親以外の信頼できる世界(信頼できる人)
その外界との関係性の構築によって自分というものを知り、母親を一人の人間として認識し卒業します。
本来ならば、とっくにクリアしているであろう母親からの離脱を凪ちゃんは出来ませんでした。
その理由は、凪ちゃんは、社会に出てからろくな友人がいなかったからことと、お母さんの過度な期待からくる愛情によって。
でも、アパートの住民、元カレ、親友、飲み屋のママ。みんなとの世界の中で勇気や愛を知り、自分は自分でいいのだと確信できたのです。
そして、言えるようになりました。
【その中でもずっと助けてくれていた慎二くんが自分と同じだと気が付き、自分を信頼できる人に投影することで自分自身が同士なくてはならないかを知った】
次に、その中でも深く付き合ってきた慎二くんは自分を支えてくれていました。
その彼が、まさか自分と同じだったと知って、凪ちゃん特有の優しさの正義感が発動したのではないでしょうか。
大切な人が同じことで苦しんでいる。
それを助けなくては。
しかし、自分にできていないことはできるわけがない。
だから、勇気が出たのかもしれない。
その証拠に「慎二、行こう」と言って慎二くんを連れ出しましたよね。
実は、ここにもすごい心理が隠されていて、人は自分だけの事となると力を存分に発揮できなくても、大切な人の事となると別人のように真価を発揮することがあるのです。
それどころか、実力以上に力を発揮できることもあります。
人も救って、自分も実は成長して救われている。
素晴らしいと思いませんか?
人にいい事していると、実は自分にもちゃんと返ってきているのですね。
凪ちゃん、お母さんからの卒業おめでとう。
でも初めてのことだからやりすぎちゃったみたいです。
「お母さんにあんな酷いこと言っちゃったーー」って悔やむあたりが可愛いですね。
凪ちゃんが言っていた卒業できなかったもう一つの理由
「牛乳つけたビスケット食べてて、100秒数えて、お母さんが帰ってくる、扉が空く瞬間が一番幸せだった」
小さい時にみんなもっている素敵な母との思い出。
それが壊れてしまいそうで言えなかったのですね。
家族の呪縛から抜け出した男の子(我門慎二)
凪ちゃんの勇気を知って、慎二くんも家族から卒業に至ったんだけど、慎二くんもこう言っていましたね。
「お前何護ってるの?って兄貴に言われて、過去のいいことが全部嘘じゃなかったって思いたかった」
優しいですね。
凪ちゃんと同じ。過去が嘘になってほしくなかった。
過去は嘘にはならない。
本当の意味とは「過去が嘘になる」ではなくて「今の現実を受け止められなかった」のですね。
私にも経験があるのですが、家族との思い出は捨てられません。
捨てられないからこそ、壊れてしまった家族の心が悲しくて修復しようとするのです。
でもそれが出来なくて、いつか現実と向き合うことになる。
慎二くんも、もう大丈夫だね。
遊び人の本気の出し方(安良城ゴン)
ゴンくんは、初めて自分の意思を今回出して慎二くんに宣戦布告しましたね。
「初めて気持ちがわかった。他の人と一緒にいて自分と一緒にならないのかもと思う。俺、本気出してみる」
と友人に言い残していなくなる。
顔がボロボロで帰ってくる。
なぜかと思った方は多いのではないでしょうか?
それは、今いる女性すべてにサヨナラしてきたのですね。
色んな女の子にさよならして、殴られたからボロボロでした。
ゴンくん頑張りました。
遊び人の本気とは頼まれていなくても女性全てにサヨナラを告げてくる。
「凪ちゃん前いってたよね?わたしは変われないって。俺凪ちゃんに今は前みたいなこと恥ずかしくてできない。前の俺と今の俺は違うやつみたい。だから人って変われると思うよ。本当に変わりたいと思ったら」
そう、初めての告白しました。
これは自分お経験を踏まえた、真っ直ぐな気持ち。
「凪ちゃんだけのちぎりパンになる」
回収した無数の鍵をポケットから出して「付き合ってください」と告白しました!
うおおおおおおおおおおお!
遊び人の本気はなんて直球なんだ!
最終話が気になりますね!!!
私が一番気にしているに違いない!
最終話10話はご自分で考察して解釈してみてください。
するときっと素敵な心理効果が現れますよ。