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誹謗中傷の痛みは本人にしか理解できない
前回インターネットでの匿名について書きましたが、今回は最近、加速しているインターネットの誹謗中傷にの乗り越え方について書いていきたいと思います。
その前に匿名について詳しく書かれた内容に目を通していただけると、より今回の記事がわかりやすくなると思いますのでご覧になってみて下さい。⬇
誹謗中傷者の共通点
さて、あなたは顔の見えない相手がなぜ誹謗中傷してくるのか理解に苦しんだことはありませんか?
「どうして私が?」「僕が何をしたんだ」
実は、誹謗中傷するの人間の心理的共通点があるのです。
それは、現実世界で自分の人生がうまく行っていないこと。
上手く行っていたら、人のアラ探しをして批判なんかしません。
誹謗中傷することでストレスを発散させているのですね。
実は人間というのは、過度なストレスの中では「汚い言葉」が自然と出てしまうという心理が存在します。
ある軍人さんのお話です。
彼はとても温厚で、汚い言葉を言う人ではなかったのに戦争に行ったことで大きな生命の危機というストレスから、とても汚い言葉を発してしまうようになったそうです。
戦争から帰還後は、いつもの温厚できれいな言葉の彼に戻ったそうですが、そんな彼がこう言いました。
「自分で汚い言葉を意識してなくても、勝手に出てしまっていたんだ・・」
これが、ストレス発散心理です。
これは批判者を馬鹿にしているのではなく、そう考えると「可哀想・・」と気持ちが少し楽になりませんか?
本来、ストレスというものは運動したり大きな声で歌ったりすることで健全なストイレス発散になるのですが、誹謗中傷者にはそこに気が付けない状態のため、匿名という武器を使うことで拍車をかけるのですね。
さらに、心理学で言う「群集心理」というものが大きく関係しています。
群集心理とは、周りの人と同じ行動をすることで自分自身が安心する。という心理なのですが、この心理が悪い方に働くと集団リンチという形で誹謗中傷が過激化します。
普段は攻撃的ではない人でも、群集心理により安心感を得るために過激な書き込みをするのは珍しいことではありません。
経済や精神が不安定になっている時こそ、人は安心感を求めるためにもってこいの匿名に集団行動なのですね。
今のネットの集団リンチは、実はヒトラーの政治にそっくりなのです。
恐ろしくないですか?
そして、過ちを犯した人を避難することで自分の正しさや自信を取り戻そうとする心理もここには現れています。
誹謗中傷者の心理を知るだけでは誹謗中傷を受けた側の気持ちは楽にならないですよね。
誹謗中傷者の心理をご説明しました。
ここで、批判された方が仕事や人生のやる気を無くしてしまっては意味がありませんよね。
負の連鎖になってしまいます。
ここからは、乗り越え方についてです。
誹謗中傷の乗り越え方
実はわたしは、とても誹謗中傷に弱いのです。
けれど、いくら傷ついても誹謗中傷がなくなることはありません。
経営者は言葉を伝えるのが仕事です。
その言葉は、ふわっとしたものでは人のココロに響きません。
強い言葉で発信しなくてはいけないことも多々あります。
すると、肯定者と批判者が出てくるのは当然の状態ですよね。
そこで、心理学をフル活用することにしました。
ナミゴーゴー誹謗中傷を乗り越えろ大作戦。
とてつもなくダサいネーミングですが、効果は抜群です。
これは、数年かかる計画ですが間違いなく効果を発揮します。
その前に、人間の思い込みの力についてお話しておきますね。
ある実験が行われました。
その実験では、被験者集団A10人とB10人に分かれての実験でした。
実験内容は、被験者集団はAとB共に風邪を引いている男女です。
集団Aには通常の風邪薬を与え、Bには「これは画期的な新薬です」と言ってただのラムネを与えました。
その1週間後、どちらのグループが風邪の治癒率が高っかたと思いますか?
実は、通常の風邪薬を飲んだAの集団は約半数(5名ほど)が治癒していました。
それに対しただのラムネを飲んだB集団は見事に全員が完治していたのです。
この実験を私自身行ったことがあります。
パニック発作に悩んでいた時です。私は精神安定剤を頓服で服用していました。
その当時、支えてくれていた友人に私は友人にお願いしました。
「タイミングを見計らって、このラムネに変えてほしい」
すると、見事に私はある日ただのラムネを飲んで乗れなかった電車に薬なしで乗ることができたのです。
同時に、精神安定剤に頼らなくても乗り越えられる実績をつけました。大きな自信です。
思い込みというのは、これほどまでに大きな力を発揮するのですね。
願えば叶う。という幻想のような言葉もこういった意味では否定できません。
よろしければ、願えば叶うについての詳しい記事も書いてあるので下記リンクから読んでみてくださいね。↓
意味のない中傷と価値のある批判の区別の仕方
例えば。「死ね」「消えろ」などの中傷は気にしなくていいものですよね。
しかし、「〇〇はこう思う」こういった批判はどうでしょうか?
先程も書いたのですが、強いメッセージを伝えるのが仕事の経営者にとってすべてのインターネット上の批判を受け止めていては体もココロも持ちません。
今は、どんな企業もネット一つで情報が見れる時代です。
インターネット上の会社の情報だけを見て、建設的な批判の割合数をご存知でしょうか?
100件の批判がある内、1件も建設的な批判はありません。
1000件に1件、多くて2件程度です。
では、価値のある批判はないではないか。
そうではありません。
価値のある聞くべき批判はただ1つ。
あなたの商品やサービスを買ってくれた顧客の批判だけです。
買ってくれたお客様が「死ね」「消えろ」ということはまず考えられないと思います。(詐欺商法などをしていなければ)
「〇〇の部分がもっと〇〇だったらいいのに」
「もっと〇〇なサービスだったら使いやすい」
これらは、商品やサービスをしっかり改善して提供するための大切なご意見ですよね。
これら全てを考慮しても、誹謗中傷は気にしない精神を身につけることで身を守ることになるのですね。
または、ご自身でお仕事をされていない場合はSNSをやめてしまっても差し支えないですよね。
大切なのは、ご自身の精神であり見たこともない匿名の人の批判ではないと、私も今実践中です。
意見というのは、顔を見てはっきりと伝えるものです。
事実、顔を見て「死ね」「消えろ」と言える人はいませんよね?
匿名だから別人になり言えるのだということを私達は忘れてはいけません。
それでも、あまりに酷い誹謗中傷には法的手段も対策の1つです。
誹謗中傷への法的手段
先日、メンタリストのDAIGOさんが匿名の誹謗中傷者を訴えるというツイートをされました。
その効果とは言い切れませんが、弁護士さんにこんなお仕事が殺到しているようです。
誹謗中傷者からの依頼だと思いましたか?
実は、その逆なのです。
誹謗中傷者からの問い合わせです。
「匿名で書き込みしてしまったのですが、訴えられないでしょうか?」
という依頼だそうです。
いくら発言した言葉やアカウントを消去しても、データベースには残ります。
それを知った、誹謗中傷者が焦っているのですね。
その光景を耳にした私は「まるで、指名手配犯の怯えた心理だな」と思いました。
そこで提案です。
SNSを利用している方であれば「これ以上誹謗中傷が酷いと特定して訴えさせていただきますね。アカウントを消しても残りますのでご理解ください」とTwitterやHPで自ら発言することで誹謗中傷数が減ることは確実です。
なおも続くようであれば、本当に訴える。
批判を感じなくなるまでは時間がかかりますし、大切な家族や恋人のことまで批判する人も出て来ていますから、時として人間は戦わなくてはいけない時もあるのですよね。
最後に。
想像してみてください。
信じていた友人や知り合いが、血相変えて暗闇の中、自分の誹謗中傷を書き込んでいる姿を。
自分の母親や父親が、目の色変えて画面に悪口を叩き込んでいる姿を。
ゾッとしませんか?
もし、自分が誹謗中傷ゾンビになりそうになった時は、1度立ち止まって自分の姿を覗き込むことも大切な手段ですね。
そんなのに負けたくない!!!!
私は負けたくないし、大切な人のココロも奪わせない!!
ナミゴーゴー誹謗中傷を乗り越えろ大作戦の活用で、ぜひ誹謗中傷を乗り越えていきましょうね。